先日、雲海についてのお尋ねがありました。雲海の予測はなかなか難しくて、朝目が覚めると雲海に囲まれていて驚いたというケースが多いようです。
雲の上にいるという感覚は心地のいいもので、あの雲の下から空を見上げれば曇り空なのだろうなと考えると、ちょっとした優越感を覚えたりします。
雲海を狙っての旅を計画するのは難しいことですが、季節的には秋が一番多くみられるようです。秋の冷えこんだ夜、明朝は雲海がみられそうな気配を感じられる日があります。
もちろん秋以外でも見事な雲海という日があります。この冬でも度々みられました。数点だけご紹介します。
日の出の頃に霧が流れ、面白いご来光となりました。日の出の表情も様々で、全く雲の無い朝に、凛とした射すような日の出も冬らしくていいのですが、雲や霧があると全体の景観に変化があって、又良いものです。上空の雲の具合によっては朝焼けが見事になることもありますし、薄い霧越しに昇る太陽は不思議な景観を創造します。
今朝は、丁度日の出の頃に牧場の上を霧が流れ、霧が黄金色に染まり幻想的な日の出でとなりました。刻々と変化する霧の状態により、周りの景観も変化します。変化に合わせてお客様の喚声があがります。観ていて飽きる事がありません。
今朝は山頂付近に霧氷もつきました。上空は青空と言うわけではありませんが、山々もくっきりと見え、墨絵をみているようです。
山上は、毎日の景観の変化が何より楽しみです。今日は穏やかな一日でした。
昨日のスノーシューツアーは好天に恵まれ、楽しいものでした。小雪の今冬ですが、風の強い美ヶ原では、吹き溜まりにかなりの積雪があります。
当日の天候によりコースを決めるのですが、昨日は好天にまかせて気ままに高原中を歩き回りました。いつも青空の中という訳にはいきませんが、霧や雪の中を歩く事になってもそれはそれで日常の生活の中では体験出来ないこと、2000mの美ヶ原ならではの新鮮な発見があり、新鮮な体験があり、楽しいものです。
今日は雪模様、積雪が期待できそうです。まだまだスノーシューウォークを楽しめそうです。
今年の冬は記録的な暖冬と騒がれています。2000mの美ヶ原でも厳冬期であるはずの2月に2回程雨が降りました。雪も例年と比べると少ないのですが、不安定な天候が変化のある様々な自然現象をみせてくれます。
一昨日は高い気温でした。そして昨日は一転して冷え込み、雲海・霧氷・山岳風景と三拍子揃った景観に恵まれました。写真撮影を目的のお客様はもちろん、2000mの真冬の景観を楽しみたいというお客様にもご満足いただけたようです。
なんといっても玄関を出てすぐ正面から、ご来光を拝めるという立地の好条件が、私共の自慢です。昨日も雲海から昇る素晴らしいご来光を拝むことができました。
感動的な景観に出会う度に、自然の恩恵を100%受けながらここ美ヶ原でホテルを営める幸せを改めて感謝し、出来るだけ多くの方々にこの自然の美しさをご覧頂くことが、私共スタッフ一同が心から願うところです。
ここ王ヶ頭からは360度の山岳展望が楽しめます。季節によってその表情は違いますが、やはり冬の景観がクリアーで美しく見えます。
北には日本海側の北信五岳(妙高山・火打山・戸隠・黒姫・飯綱山)、南には太平洋側の富士山まで望め、糸魚川-静岡構造線の真ん中で山々を見ていることになります。山に囲まれて2000mの美ヶ原が在るわけです。
手前味噌ですが、ここから見る山々は、大体同じくらいの大きさに、さらに形よく見えるような気がします。写真で切り取ってしまっては、この広がりをお伝えできませんが、南側に見える山から時計回りにご案内します。